2017年12月28日

ヤナギ物語@ プロローグ『ネコヤナギだ』と発した言葉

01. 標高450mでの出会い

毎年4月29日は有珠火山の南麓で「山開き」が行われる。2014年も15年も絶好の登山日和であった。

間もなく外輪山山頂(標高450m)という時に、女性グループが下山してくるのと出会った。すれ違い様に「ネコヤナギだ」「綺麗だね」と登山道横の樹を見てワイワイ言いながら去って行った。「えっ」と一瞬そのヤナギにみとれ、私のヤナギの追跡が始まったのである。
有珠山のヤナギ

02. 有珠善光寺のお坊さんによる祈り

山開きと言えば神主さんが御祓いすると思いがちだが、有珠山はお坊さんなのだ。450年前、津軽を旅していた仏師『円空』が、有珠山の大噴火(1663年)を耳にし、1666年にこの有珠山に登って祈ったことがあった。そのことが今も続いているようだ。

この日の山開きには約100人が参加した(9:00開会、9:20終了)。北海道の湘南といわれる地でもあり、最も「山開き」の早い山として知られ、多くの登山者がやって来る。
有珠登山 有珠善光寺のお坊さんによる祈り

03. 有珠善光寺奥の院

標高450mにある有珠善光寺奥の院である。1802年、蝦夷地への度重なる外国船の到来に徳川幕府は危機感を抱き、3つの官寺を蝦夷地に建立し、キリスト教の影響を阻止しようとしたのである。その一つが有珠善光寺である。そのため、江戸の増上寺から高僧が“赴任”しアイヌの人々に布教を図った。この写真は2017年3月11日、東日本大震災の追悼のために登った時のものである。
有珠善光寺奥の院

04. お地蔵さんも冬を越す

外輪山外壁すれすれに置かれた地蔵菩薩である。登山者を守ってくれるという。
有珠外輪山外壁すれすれに置かれた地蔵菩薩

05. 450mの外輪山をめざして

世界的に有名な有珠山火山をめざし、高低差350m距離約3kmをそれぞれの思いで歩く。普通は1時間30〜40分で登頂だが、私の場合は約2時間かけるのんびりとしたものである。
有珠山 山開き

06. 私を追い越す「じいちゃん」と孫

このコースは地元の方にとっては庭みたいなもの。じいちゃんが孫を誘って登るのは決して珍しいことではない。私も「じいちゃん」だが、それを追い越して行った。
有珠山 山開き

07. 羊蹄山と有珠山

実は、羊蹄山、洞爺湖中島、有珠山・昭和新山、渡島駒ケ岳は、一直線上に並ぶ火山なのだ。地下深くで、何やら繋がっているようだ。また、有珠山・渡島駒ケ岳・樽前山は火山3兄弟と言われるくらい、地質史上の時間で“同時に”噴火するという。

2012年、三浦雄一郎のエベレスト登山に触発された私も10か月のトレーニングをした。古希を記念して羊蹄山の登頂をめざしたのだ。生まれて初めてそれが叶い、私にとっての羊蹄山は特別な山となった。
羊蹄山、洞爺湖中島、有珠山・昭和新山、渡島駒ケ岳は、一直線上に並ぶ火山

08. 1977年噴火

平均すると30年ごとに噴火する火山である。この写真は「1977年噴火」の現場。77年8月から約1年2か月にわたって異なった場所で噴煙を上げた。マグマの上昇が地殻を壊し、弱くなった場所から噴出する。このようにして地表近くの弱い場所が次々と生まれ拡大され、最後の噴火として大きな穴を開けるのである。まるで、トンネルの開通時のようである。『銀沼火口』と呼ばれている。40年前はのどかな沼と牧場があった。
『銀沼火口』と呼ばれている。40年前はのどかな沼と牧場があった

本題『ヤナギ物語』は次から始まる。(つづく)

posted by 忍ちゃん at 19:17| Comment(0) | ヤナギ物語