2015年10月23日

長流川 河口砂州 A その成長と変化


201411月上旬から、日本海から北上する970hPa前後の低気圧が北海道西部・日本海側を通過するようになった。西風が激しく吹き荒れ長流川河口の前浜・外浜を撹乱していった。201412月に入り、970hPa前後の低気圧の進路が太平洋側にずれ始めた。そして、947hPaの超大型爆弾低気圧がやってきた。東風が激しくこの海岸を襲った。冬の季節を通し、高波による侵食と堆積が交互に行われ、撹乱された砂・泥が砂州の浜に打ち上げられ砂州を成長させた。長く伸びた砂州の先端に立つと、まるで、海の上にいるような錯覚に襲われる。


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2015年になり、二つの台風が同時に発生するようになった。

『温暖化で寒冷化が進んでいる』という欧州の季節の異常さが伝えられてきた。メキシコ湾流がグリーンランド沖で深海に沈み込むことから起きる海洋深層大循環に狂いが起きているからだ。


砂州上に海の漂流物が打ち上げられている。カモメ、ウミネコ、ウミウらが、打ち上げられた食い物を狙ってやって来るのである。のどかなものである。


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posted by 忍ちゃん at 19:22| Comment(0) | 伊達の海

長流川 河口砂州 @

今から10年以上前、河口にできたわずかな砂州上に立った時の写真である(北海道伊達市 二級河川・長流(おさる)川)


海岸の変化を記録するのは、


ア)自宅から海岸まで行くのに手間がかかる、

イ)継続するのに根気がいる、

ウ)干潮・満潮の時刻の変化に縛られる

エ)天候に左右されるなど難しい。

それでも観測を始めた。

20048月の記録である。「陸が生まれる」ことの感動が観察の動機である。

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10年後の砂州からの映像である。

季節は異なるが、同じ満潮時刻なのに大量の堆積した砂がある。

2010年頃から、ゲリラ豪雨・爆弾低気圧の到来で、砂州の変化に激しさが増してきていたのである。


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ドローンを使えばいいのに、伊能忠敬ではないが、砂浜での一歩を「平均65cm」とし、歩数、方位磁針、防波堤・突堤の直線を頼りに記録している。年々精度を高めている。

海浜から沖に約200mの先まで砂州が延び、河口外浜に浅瀬が広がり、最近ではカヌー、波乗りサーフィン、今年はウインドサーフィン愛好者が4組やってきた。





砂浜での歩行はきついが慣れればたいしたことはない。3時間を要するので、その間、潮の満ち引きがあるので正確な図とは言えない。しかし、日常不断に見続けている記録こそ価値があると自負している。



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posted by 忍ちゃん at 19:15| Comment(0) | 伊達の海

2015年07月25日

巨大ゴミの正体B・・・報告のまとめ


ことの本質は何か。東日本大震災の復興を目指し、5年間で約19兆円を投じる『国土強靭化法』(2012年成立)が成立した。群がる企業。そして“地元経済の活性化”、いわゆる、トリクルダウン効果を大義に『大盤振る舞い』の工事が進められ、そのおこぼれでの5億円の予算が付いたという訳だ。



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当初の設計図の概要である20139月の住民説明会で示す)。東京オリンピックスタジオと逆なシンプルなものだった。


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1か月後の設計図である。すぐ近くの有珠山・安山岩も投入された。良質だ。だから、値が高い。巨大な岩として20tトラックで運ばれる。室蘭・御崎埠頭まで20km30分ですむ。“東北復興”が大儀だ。国道37号を平均3分間隔で行き来している。ことのついでにこの海岸に運んだわけだ。有珠山の麓は復興特需でにぎわい破壊が進んでいる。



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posted by 忍ちゃん at 21:40| Comment(0) | 伊達の海

巨大ゴミの正体A

海岸の漂着物

建設後40年以上たった近くの護岸工である。かつての砂浜とは異なり無残な姿である。自然界には『風化』がある。コンクリートの劣化は50年と言われている。この護岸工も傷みはじめている。


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放置された巨大ごみ

建設後半年の護岸工である。疑念が生まれたのは被覆ブロックの存在だ。「従来の工法なら5,000万円もかからないのに、余った税金で54個の被覆ブロックを設置したのではないか」という疑念だ。工期は5年間で300mの防波堤を5億円かけて建設する予定である。大義のない建設。だから東京オリンピックスタジオ問題に似ているのである。


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自然の砂浜600メートル

今年建設予定の砂浜である。突堤は沈み用をなしていない。3.11の津波2mは、3.4mの砂丘が阻止してくれた。住民は砂浜を歩き、海に向かって歌い、小舟を沖に出し釣りを楽しんでいる。あたり前の自然と人間の共生である。


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館山下海岸植物分布

建設開始以来、建設の経過を写真で撮り続け、「ニュース」を発行して住民に知らせる活動が続けられている。そして、海浜植物の分布状態も調査された。ハマナスが咲き、ハマボウフウが生きている。漂着物を回収する住民もいる。住民は律儀である、あっぱれ!


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posted by 忍ちゃん at 21:31| Comment(0) | 伊達の海

2015年07月22日

巨大ゴミの正体@

海岸のコンクリート


1960年代から(当時は建設省)、河川改修・砂防ダム建設、防波堤建設を国家事業として進めた。北海道伊達市の海岸20.35kmは、砂浜は31.25%、断崖6%、護岸62.75%である(2006826日 調査:安藤 忍)。“国土が狭くなる”を理由に海岸を防波堤で囲い、突堤で川の砂を逃がすまいとしたが、漁港を川の近くに建設し、コンクリートで固めた結果、漁港内の浚渫をやらざるを得なくなり、海岸の侵食と言う点でマイナススパイラルに陥ったのである。



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渚に立てたブロックの実験


裸足で渚に立ち波が引いた時、裸足が沈むのを経験したはずである。コンクリートブロックを立てると一回の波で侵食が起きる(写真)。国民の税金が、海岸のコンクリート化で大手ゼネンコン、大手土建業者によってさらわれることとなった。まるで、2020年の東京オリンピックスタジアム建設と同じ構図である。

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完成した護岸工事

20141218日、北海道伊達市の海岸に5,000万円をかけた農業用護岸工(いわゆる防波堤)50mが完成した。理由は『砂浜が侵食されるから』だったが、住民説明会では、『砂浜は侵食されていない』と地域住民が過去の映像をもとに反論。すると胆振総合振興局は、北海道庁が決めたから・・・と、トップダウンを理由に押し通した。


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巨大なコンクリートのゴミ


ところが、建設から20日もたたないうちにコンクリート(被覆ブロックというのだそうだ)が崩落したのである。従来の工法とは異なっていたため、「何のための被覆ブロックか!」と批判が沸騰し、工法に対する疑念を抱き始めたのである。

写真のコンクリートは16t。合計54枚、全重量324t。巨大ブロックは巨大ゴミへと変身したのである。さあ、どうする!


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posted by 忍ちゃん at 15:47| Comment(0) | 伊達の海