2017年02月27日

海岸・砂州I

巨大で似つかない「農業用護岸工」
2017年2月13日、巨大な「農業用護岸工」が完成した。住民は「なにこれ?」「波に持って行かれるわ」「税金の無駄遣い」「地域が潤うというが、どこが潤っている」とほとんどが批判する。
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数十年前の護岸工
この護岸工に接合させるというのだが、この数十年前の護岸工は十分役割を果している。
今年度にかけた税金は合計1億5340万円。コンサルタント料11,480,400円、工事費1億3,687万9,200円、汀線の測量費504万3,600円、5月の予定より2,680万円増である。この他に流木処理量が339万1200円。
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階段を下りると?
階段を下りると有珠山の安山岩だらけ。何のための階段?37

飛び降りろ!
何これ?来年の予算でやるのかな?
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物々しい設計図(公表概要図)
帯広のコンサル会社と胆振振興局は2016年12月6日に7,344,000円の契約を交わした後、翌年の1月27日に「設計図書の変更」で2,138,400円増額する再契約を交わしている。同じように苫小牧のコンサル会社にも2回にわたって507,600円増。始め2社合わせた8,834,400円だった契約が当初の30.0%2,646,000円追加支払いし11,480,400円に膨らんだのである。設計図で何を変更したかは調べていない。市町村が関与しない公共事業は、監視の目が届かないと贈収賄の温床にもなりかねないのだ。
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フトンカゴ
ブロックの流失を防ぐのがフトンカゴ。ところがすでに網が破け機能を失っているものがある。満潮時には散歩もできない。『散歩ができる』との約束を破る行政。
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6トンのコンクリートもずれ始める
崩落は時間の問題だ。素人でもわかる。安倍政権が進める『東日本大震災復興費19兆円』の被災地以外の防災・減災費1兆円の一部がこの館山下海岸へ投入された。迷惑したのが地元住民。次第に不信が増してきているようである。
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(今年度の護岸工シリーズは終わり)

posted by 忍ちゃん at 18:13| Comment(0) | 伊達の海

2017年01月28日

海岸・砂州Hもう一つの恥ずべき工事


「農業用護岸工」が建設された1年前の浜の様子である。東約400mに伊達漁港がある。写真のコンクリートの壁は港を取り巻く防波堤である。建設2年後の2013年10月、その先端部分が傾きだしたのを住民が発見した。直ちに進入禁止の柵が設置されたのである。
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激しい波が衝突するケイソン防波堤
強い低気圧によって大波がケイソン防波堤に激しくぶつかっている。実はこの部分、釣人用につくられたものだというのだ。ウソ!公共工事でしょう?
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東に続く防波堤の前にはテトラブロック
太平洋からのうねりを消すテトラブロックを設置するのが常識である。しかしこれがあると釣人にとっては邪魔である。東に続く防波堤の前にはテトラブロック
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国民の意識の改革も
だからこの防波堤にはブロックがないのだという。だが待てよ?わずか2年で「進入禁止」である。公共サービスとは言え税金の無駄遣いだと思いません?設計ミスでしょ!進入禁止をよそに釣り人の「場所取り」が行われている。
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ズームすると・・・
崩落が続いていることが分かる。さて今後どのように傾きが続いていくか見ものである。短期間で負の遺産となったことは間違いない。

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posted by 忍ちゃん at 12:38| Comment(0) | 伊達の海

2016年12月26日

海岸・砂州G

砂丘の生き物たち@                                                                                    

大義のない「農業用護岸工」建設。しかも、設置理由を「侵食を防ぐため」しか言わなかった「洗掘被覆ブロック」。殺伐たる建設が進もうとしている現場―砂丘では、営々と命をつないできたハマヒルガオの花が咲いていた。
25 砂丘の生き物たち@

砂丘の生き物たちA                                                                    

虫たちを集める花ハマボウフウも咲いていた。砂丘の海側にはオカヒジキの若芽が顔を出した。それぞれの持ち場で、それぞれの季節に、互いが譲り合って、互いの種の命をつないでいるのだ。38億2016年7月4日午前9時58分の命が、温暖化という人類が経験したことがない環境に立ち向かっている。凄いじゃないか!
26 砂丘の生き物たちA

壊される砂丘                                                                                  

それなのに2016年度の工事が始まった。長さ100mの「農業用護岸工」建設である。この景色の中に「農業」が存在しているのだろうか。そして津波を阻止した高さ3.5mの砂丘を壊すのだ。
一昨年は「侵食を防ぐため」と説明し50mを設置した。ところが今年は「30年に1度起きる大波を防ぐため」と理由づけし100m造るのだ。外見では何も変わらないのに何と馬鹿げた理由付けだ。『余計なことは考えるな!』と上司に言われ黙々と行われる日本政治の異常さである。そして傍観者にも罪があることを忘れてはならない。
27 壊される砂丘

振動騒音調査                                                                         

今年の工事は、海岸に『鋼板の矢板』を打ち込み囲いをして作業を進めた。打ち込む振動の環境影響調査も実施した。かかった経費合計592,000円。我々の税金だ。内訳は「現地調査」48,000円、「事前調査」111,000円、「事後調査」95,000円、「振動騒音調査」140,000円、「旅費、人件費、用地調査」198,000円である。
28 矢板を打ち込む準備

posted by 忍ちゃん at 09:00| Comment(0) | 伊達の海

2016年11月26日

海岸・砂州F

「農業用護岸工」建設の風景
2016年11月1日現在の建設現場である。皆さんが目にする防波堤の枠にコンクリートを流し込んで固める段階である。固まれば枠を外します。
「農業用護岸工」建設の風景


大量の有珠山の安山岩
コンクリートと鋼矢板の間は深く削られ、福岡・博多駅前地下鉄工事現場の崩落事故で見られるような地下水の上昇を抑えるシートが敷かれます。その上に膨大な数の「割石」とよばれる岩を置きます。この割石が土台となり、その上にテトラブロックや被覆ブロックを置くのです。
大量の有珠山の安山岩


大量の地下水
博多地下鉄工事陥没に関わり、TVに出演した専門家は地下水を馬鹿にしてはいけないと警告しています。高い山が集めた水は、重力の法則で下へ下へと移動します。最後は海岸を通過し海底へ(海水はある程度抑えてくれる)。その道を水脈といいます。陸の水脈の途中に大きな穴を開けるとその穴から水が勢いよく流れ出し、地下水脈で侵食が進みます。砂浜や海岸近くを掘り返すと、その周辺で地盤沈下が起きるのはこんな理由からなのです。その極致が福島原発での放射能汚染した地下水で、未だに防げないのです。
大量の地下水


ミニ離岸堤
工事が始まった当初、作業の障害となったテトラブロックが掘り出されました。しばらく海岸に積んでいましたが、台風で工事に支障がないよう消波用ブロック用として海岸に投入されました。だったら「農業用護岸工」をつくらずに最初から離岸堤にすればいかったのに!
ミニ離岸堤


離岸堤
ここから約9km東の市内北黄金地区の離岸堤です。海面からの頭の高さが左側から次第に高くなっています。時を経て次第に沈降しますから、この高さで建設年度がわかります。地元の人は大波を防いでいると言っています。本当に波を防ぎたいのなら、テトラブロックを積み上げればいいのではないでしょうか。
離岸堤
(つづく)

posted by 忍ちゃん at 15:03| Comment(0) | 伊達の海

2016年10月31日

海岸・砂州E

建設理由の途中修正とは?
東京都の小池知事の対応が、連日、ワイド番組で報じられていた。石原都知事時代から、ゼネコン・政治家・行政の3者の黒いうわさが週刊誌や政党機関紙で報じられていて、豊洲移転・オリンピック会場問題によって一挙に噴出したようだ。
2016年6月9日、この伊達市の「農業用護岸工」第二期の工事説明会が行われた。振興局側から「侵食ではなく、30年に1度起きる大波を防ぐため」との建設理由の変更がいきなり飛び出し会場は騒然となったのである。

17 疑惑の洗掘被覆ブロック

大義の喪失
この日の胆振総合振興局は『主任』ではなく『係長』が会場に乗り込んできたのである。そして建設理由をあっさりと自ら覆した。会場から「だったら全国の海岸はみんな護岸工にするのか!」と大きなヤジが入ると、「北海道の(農業用)護岸工の設置率はまだ低い。それを高めるためにここが選ばれた」と理由づけた。つまりこの工事は一方的な公共工事であり、住民説明会とは単なるアリバイづくりだったということだ。そして『洗掘(波で掘られないように)被覆ブロック設置の大義』を自ら否定したのである。

18 業者へのサービスか?

修復費6000万円の責任は?

波の侵食を防ぐブロックが波で崩れ(1個6t 75,000円)、その補修に約6000万円を費やした。「この6000万円はだれの責任だ!」と住民に追及されると「私どもです」と答えただけである。この3年間に製造したブロックは合計233個17,475,000円。そしてその修復に税金を投入し総額7700万円以上が一部業者に支払われたことになる。この国の行く末が案じられる。
(つづく)

19 黒いうわさが垣間見える

posted by 忍ちゃん at 11:05| Comment(0) | 伊達の海