2015年09月25日

空の雲@・・・・オニグモは空へ


産卵を終えて姿を消した2009822日から9か月、
オニグモの子どもは温かな綿毛の卵のうで厳寒をやり過ごした。
春の暖かな陽射しと爽やかな風を感じると卵のうから姿を現す。
“ジャンプ台”の屋根はすぐそば。
そして、風を捉え、バンジージャンプのように大空に飛び出していった。

彼らの運命は風に託されたのである。

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あるものは運悪くジガバチの餌食となる


“嫌われ者”のレッテルを貼られたオニグモは、自然界の中では弱者なのである。

彼らの一生は褒め称えられることなく終わるのだ。地球史における生物種の大量絶滅が幾度か起きたが、新たに出現した人間圏が、より速いスピードで生物圏の大量絶滅を招いている。


地球上では人間は加害者である。ご存知でしたか。


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温暖化の表われか、恐ろしい雲がこの地を襲った。


生き残ったオニグモも強風にさらされ、遥か彼方へと吹き飛ばされ命を失っていく。


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火山で出来た島の最初の訪問者がクモという話がある。

1億年も形を変えずに今も生きるクモ。

発見した火山学者の話を信じてもいいのではなかろうか。






posted by 忍ちゃん at 12:46| Comment(0) | オニグモ

2015年06月28日

なぜ、再び、オニグモB



01実物大で オニグモを語る


人間生活の近代化は“古いもの”を消し去ろうとする。オニグモもその渦の中に巻き込まれ姿を消しつつあるようだ。約1億年の命をつなぎ現代に生きているオニグモ。そして、毎日々々約2~3時間、古い網を解体し丸めて食べ、重力と風雨に抗して新しい網を造って生きている。実物大の円網を示して私は語るのだが。

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02オニグモの巣づくりの労働

オニグモが食う虫が減れば、オニグモも危なくなる。だから、オニグモは満腹すれば食うのをやめる。つまり、36億年の生命史は未来の地球の在り方に警鐘を鳴らしているのである。「勝ち組が増えることで経済が発展し、やがて負け組みも潤い格差を意識しなくなる、なぜこんなことが悪いのか」と開き直る人間どもを、芥川は、「『蜘蛛の糸』の犍陀多(かんだた)」に見立てて告発している。続編にご期待ください。(終わり)

図中『クモの巣』と表現していますが、巣⇒円網に訂正して読み取って下さい



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posted by 忍ちゃん at 11:34| Comment(0) | オニグモ

2015年06月27日

なぜ、再び、オニグモA

お仕事はじめ


台所の蛍光灯に集まる虫たちを、このオニグモは捕獲し生きている。


街のオニグモも人間の生活と深くかかわっている。誤って、円網に人間を捉えることがあり、糸が化粧顔に付着して怒った主婦たちがオニグモを叩き殺す場面もある。


運の悪いオニグモもいるが、我が家のオニグモは妻の理解が浸透し、その点、ねぐらは超一等地なのである。


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じっと 待つ

オニグモの撮影は夜行われるが、彼らに光を与え続けると、翌日、姿を消してしまう。三脚にカメラを固定し、円網を懐中電灯で点滅させながら焦点を合わせる。しかし、春、バルーニングして着地した幼いオニグモが、昼間から円網を作る姿を目撃することがある。それはまだ幼いからで、彼らもまた、学習によって生きるすべを学んでいくのである。

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ご帰宅

夏至から1か月半過ぎた北海道のオニグモである。腹部の膨らみが、そろそろ、雄との出会いを予感させる。


朝、東の空が白み始めるころ、この雌グモは、ゆっくりと糸をたどりながら帰宅する。


円網の大きな“穴”は蛾との戦いがあったに違いなく、破壊の様子で食い物の多少が推測できる。


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生きる力を失ったメスグモ

食糧不足に陥ったオニグモである。

居場所が悪かった。隠れ家に戻る力を失い無残な死に際のメスグモである。

オニグモを嫌う女性の方々に、「目撃されるオニグモの多くがメスですよ」と教えたことがある。平和に敏感な女性たちは「そんな・・・」と絶句し目を丸くする(オスはうちわのようになっている)。


して、オニグモを箒で叩いたことを悔やむ人もいた、が、嫌いは嫌いなのだという。


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posted by 忍ちゃん at 15:18| Comment(0) | オニグモ

2015年06月26日

なぜ、再び、オニグモ@

温暖化の影響か オニグモの聖地にも嵐が・・・

昨年の春、寒さが続き、私の街の観察フィールド内のオニグモたちが大きな

打撃を受け12匹に激減した201061928匹で最高数)。


今年はわずか9匹で、そのうち大人は5匹であった(625日現在)。


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直径80cmの巨大円網


我が家の庭のオニグモも2015621日現在5匹で、そのうち大人はわずか1匹である(201036匹 大にぎわい)。2013年に7匹に激減(8o1匹、6o2匹、4o4匹)、昨年20144匹に半減(630日)、今年はかろうじて絶滅してはいない。



この写真は2009年のもので、今までの我が家の最も巨大な円網である。


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オニグモの観察は簡単なものではない


世界共通嫌われ者・オニグモ。


しかし、毎日々々、張った糸をたたんで食べ、再び円網(捕獲網)を造るその一途な労働は、今日の派遣労働者の悲哀と共感にたる愛すべき生き物だと称賛してきた。


「勝ち組が増えることで経済が発展し、やがて負け組みも潤い、格差を意識しなくなる、なぜ悪いのか」と開き直った日本の権力者の法則は、36億年の生命史に逆らう人間の傲慢さの法則とみえる。


私のオニグモ観察の動機である。


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オニグモの捕獲装置


オニグモとの“信頼関係”も出来上がり、試行錯誤の結果、全体像の撮影に成功したのがこの図である(無風、太陽の位置、円網の黒い背景)。


「安藤式計算法」と自画自賛し、約94mという数字をはじき出した。消防士のレスキュー隊にあてはめてみると(身長170cmとして)、約10kmの空中ロープを移動する労働である。大したものである。


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posted by 忍ちゃん at 19:51| Comment(0) | オニグモ