2018年10月29日

ヤナギ物語Q イヌコリヤナギ

128. 分かりやすいイヌコリヤナギ

冬芽が対生であるイヌコリヤナギは、春先でも見ればわかる。しかも、枝が紅く目立つ。

よく見ると、対生しながら螺旋状についている。上から見ると、葉が重ならず光を受けるように仕組んでいるのだ。

幹が太く5〜6mの高木のイヌコリヤナギは、めったに出会うことはできない。
128イヌコリヤナギ

129. 対生の乱れ

「対生」というが、他の枝を見ると「互生」もある。冬芽は腋(わき 葉の付け根)に出来る。葉は小枝に螺旋状に出来るのが多いが、その乱れが対生であるという。冬芽が互生なのは、イヌコリヤナギが、その小枝が置かれた事情で互生にしたのだろう。
129イヌコリヤナギ 雌花

130. 雌雄の違いは色で

♂♀の違いは冬芽の芽鱗がとれた時の色で見分けると良い。慣れてくれば、芽鱗が外れた時の絹のような毛がついているのが雄だとわかる。
130イヌコリヤナギ 雄花

131. 鮮やかな色

イヌコリヤナギは葉が生えるのが早そうだ。
131イヌコリヤナギ

132. 雄花の葯

雄花も色鮮やかである。花全体に比較し葯が大きい。
132イヌコリヤナギ

133. 雌花から綿毛が見える

イヌコリヤナギの開花だ。白く見えるのが綿毛で、ここが開いてタネが着いた綿毛が風をキャッチして飛んでいく。
133イヌコリヤナギ

134. 役割を終えた雄花

葯がしおれると黒くなる。
134イヌコリヤナギ

135. 密集した綿毛

不思議です。こんなにも綿毛に覆われた枝があるなんて。イヌコリヤナギには、アワフキムシの泡もついている。時々、間違える時がある。
135イヌコリヤナギ 綿毛

136. 枝の先の赤色が目印

葉も対生である。遠くから見ても、枝先の葉が赤くなっているのがイヌコリヤナギの特徴だ。まだ十分に光合成ができない状態である。
136イヌコリヤナギ 葉

137. きっちりした葉の列

上記の小枝の葉を、下から順に左からジグザグに並べた。小枝の下の葉が小さいのは、昨年、頂芽が伸びて次の年の腋芽を造る時、太陽高度の変化、日照時間長短によって、順序良く冬芽が形成されていることを示している。
137イヌコリヤナギ 葉

138. 腋芽と冬芽

植物のつくりには様々な難しい言葉が出てくる。葉の腋(わき)に出るのを腋芽(えきが)といい、葉が落ちる頃に赤くなる。葉が落ちると冬芽(ふゆめ)という。なぜ落ちるかというと、付け根にコルク状の壁が出来るから。
138イヌコリヤナギ 冬芽

139. 冬芽が出来ていない小枝がある

冬芽のない黒い枝2本(一昨年の枝)と赤い枝1本(昨年の枝)がある。エネルギーの無駄と光の射し具合を勘案し、余計な枝を自ら切り落としていくのである。枝が絡み合うのを防ぎ、全体に光が行き渡りイヌコリヤナギの樹冠が作られていく。
139イヌコリヤナギ 冬芽

posted by 忍ちゃん at 12:16| Comment(0) | ヤナギ物語
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