2018年10月13日

ヤナギ物語P オノエヤナギ

118. 新たに登場オノエヤナギ

今まで登場していないオノエヤナギである。伊達市には深い谷をつくった川、谷藤川がある。その渓谷の川原でオノエヤナギを知った。渓谷にあると思い込んでいたが、昭和新山の麓にも波形鋸歯のヤナギを見つけ、川がないのに不思議に思っていた。
118伊達市オノエヤナギ

119. ダムの新たなヤナギ

4月下旬、農業用ダムがブルドーザーで整備されたが、土砂に埋もれるのを免れたヤナギがあった。葉が出来る前はエゾノキヌヤナギに似ていたので自信がなかったが、葉を見てオノエヤナギと確信した。葉は革質で艶がある。
119長流川オノエヤナギ

120. 芽鱗を外した雄のつぼみ

以前から、エゾヤナギ、ネコヤナギ、エゾノキヌヤナギ、そしてエゾノカワヤナギとは異なった種ではないかとカメラに収めていた。芽鱗を外すのも開花するのも遅い。「ヤナギは素人には難しい」を、この時も思い知った。
120芽鱗 オノエヤナギ

121. 黄色の葯

川原には、すでに開花したネコヤナギやエゾノキヌヤナギがあるが、白い絹の毛におおわれたつぼみが割れて黄色い葯が現れた。
121雄しべ ヤナギ

122. 雌の樹では

雌の樹でも、ちょっと遅れて芽鱗を外して雌花が顔を出す。雌花の下にあるのが「托葉」。「托葉」「小枝が褐色」これも見分けのポイントである。大いに迷い楽しんでほしい。葛飾北斎が、70歳を過ぎて本格的に絵に没頭できたのは、「好奇心」と、その衝動を支えた「歩く」行動力だ。
122雌花 ヤナギ

123. 雌花は緑色に変化

オノエヤナギの雌花は、やがて、緑色に変化していく。観察には「待つ」という忍耐も必要だ。北斎が生きた頃は、平均寿命50歳。好奇心に満ち満ちた北斎は90歳まで動いて生き抜いた。大したもんである。
123雌花 オノエヤナギ

124. 数が少ない

枝についている雄花の雄しべどうしは幅があり本数が少なく感じる。エゾノキヌヤナギとの違いである。
124雄花 オノエヤナギ

125. 雌花も少ない

雌花の雌蕊の間隔も広そうだ。本数が少なく感じる。エゾノキヌヤナギトの違いであろう。オノエヤナギは、高知県の山中ではじめて見つかり、峰の上のヤナギという意味で付けられたそうだ。標高の高い所には生えないそうで、誤解を受けると書いてあった。植物の名前は、最初に発見した人の好みで付けるようだ。
125雄花 オノエヤナギ 名前由来

126. 分かり易い波形鋸歯

葉が出るのが遅いので、春の観察会で見分けるのは難しいかもしれないが、非常にはっきりした波形の鋸歯があり、エゾノキヌヤナギとは異なるので分かり易い。
126オノエヤナギの葉表

127. 分かりにくい「葉を裏に巻く」

エゾノキヌヤナギの葉裏は、光を斜めに入れると絹毛で反射し光を感じるが、オノエヤナギは反射しない。図鑑では「葉の縁を裏に巻く」としているが、エゾノキヌヤナギも、若葉が裏に巻くので、見分けるポイントにすると判断に迷う。粘り強く、その場所に行って成長の様子を観察し続けると分かるものである。その感動は、ヤナギにまつわるストーリーとして記憶に刻まれる。
127オノエヤナギの葉裏

(つづく)

posted by 忍ちゃん at 14:35| Comment(0) | ヤナギ物語
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