2020年08月20日

河口と海岸をめぐって 特別編

森・水・人ネットのホームページ 火山マイスターでもある安藤さんの河口と海岸をめぐっての特別編です。長流川河口の砂州の様子を紹介します。

posted by 忍ちゃん at 21:21| Comment(0) | 河口と海岸をめぐって

河口と海岸をめぐって〜5

35. 2012年5月、茨城県で竜巻による被害が発生した。北海道胆振西部も季節外れの豪雨に見舞われた。市民も気象異変を実感した。河口から約4km上流の様子である。7月下旬、猛暑日が6日間続いた。
35豪雨

36. 河口にも流木が積み重なった。おびただしい土砂が上流から運ばれた。沿岸は茶色に染まった。
36豪雨の河口

37. 2013年、京都・渡月橋周辺が床上浸水した。14年には、室蘭沖で竜巻が目撃され、9月には白老町(アイヌ文化復興拠点「ウポポイ」・民族共生象徴空間のある町)に、大雨特別警報が出され、山間で1時間に110oの雨が降った。2015年には爆弾低気圧が胆振西部を相次いで通過した。河口には巨大な流木が積み重なった。
37豪雨の河口 大木

38. 汽水域にも山からの贈り物が流れ着き、まるでゴミ捨て場となった。汽水域の入り口近くにはアキグミが背を伸ばしている(2012年初確認)。
38河口はゴミ捨て場

39. 2015年、今まで見たことがない蛇行が生じ、小さな島ができた。おびただしい土砂が上流から運ばれ堆積し、大量の濁流が流れ、蛇行と侵食が行われ、短時間に地形が変化したのである。
39豪雨が土砂を運ぶ

40. 1か月後、大量の土砂が堆積し100数十mあったテトラポッドが沈んだようになった。
40土砂で埋まるテトラポット

41. その1か月後、テトラポッドが姿を現したのだ。この数カ月に起きた河口の激変である。この激変に気づいた近所の人は「こんなの初めてだ。ゲリラ豪雨による大量の水だ」と関心を示し見に来ている。
41埋まったテトラポット

42. 干潮時刻の観察図である。潮の満ち引きは、太陽と月が地球の海を引っぱり上げることによって起きる。引く力が太陽と月が一直線になった満月と新月近くである。海水面は、月の公転によって四六時中変化するので、観察図は月齢を記述し、記録には時刻を入れ、一瞬をとらえたかのように描いている。
42長流川河口砂州観察メモ

43. 月の満ち欠けは、新月⇒三日月⇒上弦⇒満月⇒下弦⇒新月を約29.5日かけて行われます。新月を月齢0、三日月月齢3、上弦月齢6.6〜8.2、満月月齢13.8〜15.8、下弦月齢21.4〜22.8として表わしている。月齢0.5は新月の時。太陽―月―地球が直線に並んだ時である(満月は、太陽―地球―月が直線上に並ぶ)。
観察メモの精度を上げるため、人工物・コンクリートの直線を利用した歩測を行うことにした。
43長流川河口砂州観察メモ

44. 月齢7.8の「上弦の月」と言われる時期の観察メモである。月齢7.8とは29.5日の約4分の1で、新月と満月の中間で干満の差が少ない時期。「小潮」と言う。2015年10月は爆弾低気圧が2つ、ここを通過した。この頃から、防波堤に土砂が堆積し、新しい砂浜ができ始めている。
44長流川河口砂州観察メモ

posted by 忍ちゃん at 16:09| Comment(0) | 河口と海岸をめぐって