2018年11月27日

ヤナギ物語S その他のヤナギ

149. 北海道登別市の太平洋側から見える山並みの中に、標高1000m級の丸味を帯びた山がある。オロフレ(赤い)山である。太平洋側は雲に覆われやすく、その裾野のカルルスは大雨と温泉の名所である。その峠に登山道の入り口がある。
149オロフレ峠から洞爺湖を見る

150. オロフレ山頂に向かう標高約1000mの所で出会ったミネヤナギである。樹高は腰くらいで、ハイマツに混じって観ることができた。黄色の花が目に入り、雄であることが分かった。
150ミネヤナギ

151. ほぼ同じ場所にて

同じ場所で、雌の株を見つけた。背が低く、地を這っている。花が咲くのは下界のヤナギ類よりだいぶ遅い。
151ミネヤナギ

152. シダレヤナギ

冬芽の向きが逆さだが、シダレヤナギは枝が垂れ下がる。逆さに見えるのはそのためだ。さて、この冬芽は雄花?、雌花?
152シダレヤナギは枝

153. シダレヤナギの葉

公園、街路樹などに植えられるのがシダレヤナギだ。この写真は近くの児童公園のものだ。
153シダレヤナギの葉

154. シダレヤナギの雄の樹

雄花、雌花を探すのだが、樹冠の近い所に雄花が見えた。雌花もそうだが、シダレヤナギは数が非常に少ない。
154シダレヤナギの雄の樹

155. シダレヤナギの葉

シダレヤナギの葉である。細身でエゾノカワヤナギに似ている。鋸歯を比較すれば、シダレヤナギの方が刺々しい。しなやかに揺れるシダレヤナギだが、意外である。
155シダレヤナギの葉

156. シロヤナギ

樹皮が白いのでシロヤナギと名前を付けたそうだが、そうは見えない。区別の基準にすると混乱する。巨木が多い。まだ葉が出ない時、樹冠近くの小枝を見て、真っ直ぐ伸びているのがシロヤナギと判断する方が無難だ。意外と多いヤナギである。
156シロヤナギ

157. 雄の冬芽

見た目で分かったのではなく、ず〜と観察していたら、雄花が出たことから、この樹は雄の樹だと分かった。高木であり、下枝は3m位にあり背伸びしても届かない。スキーのストックを持参してその枝を引っ掛け、引き寄せて撮影した冬芽である。
157シロヤナギ雄の冬芽

158. 川の土手で発見

この樹が雌であると分かったのも、冬芽が開花した結果からだ。川沿いには土手がある。土手の近くに生えていたシロヤナギに枝が、土手に延びていた。
158シロヤナギ雌

159. シロヤナギの雄花

雄のシロヤナギと雌のシロヤナギの生育環境は、川を中心に向かい合う土手の川原という関係で、雄の樹の方が土手から10mほど内側の川原だ。また、両方とも、クマイザサの中にあるという点でも共通していた。
159シロヤナギの雄花

160. シロヤナギの雌花

シロヤナギの雌花で、何となく表面に白っぽさを感じる。
160シロヤナギの雌花

161. シロヤナギの葉

雄花が咲かなかった小枝の葉だ。他のヤナギ類のように長身ではない。
161シロヤナギの葉

162. 白さがある

雌の小枝をちょっと拝借。よく見ると、小枝が白く見える。表面が絹毛で覆われている。
162シロヤナギの葉

163. 6月上旬のシロヤナギの葉

並べてみた。季節的にはまだ春である。葉脈にも白い絹毛が密集している。「樹を見て森を見ず」というが、「葉を見て樹を見ず」ということか。シロヤナギと名前を付けたのは、太い幹の白さではなく、小枝の白さを見て付けたのではないかと思った。
163 6月上旬のシロヤナギの葉

(つづく 次回は最終回)

posted by 忍ちゃん at 17:54| Comment(0) | ヤナギ物語

2018年11月15日

ヤナギ物語R ウンリュウヤナギ

140. 分かりやすい外見
紅葉時、目立つ赤色のカエデ類に目を奪われる。春の緑の森でも黄緑色に映えるドロノキに目が移る。その中に遠くから見てもわかるウンリュウヤナギがある。小枝がねじれているのですぐわかる。他のヤナギに比較し発芽が遅い。このねじれが好まれ、生花に小枝が使われ通販でも購入できるという。その世界では有名だ。
140ウンリュウヤナギの枝

141. 小さい冬芽
冬芽は小さい。赤味を帯びてきたのでそろそろ開花である。雲龍という言葉から原産は中国大陸。明るい場所、しかも川沿いに多い。一度、自然の中のウンリュウヤナギを観て花瓶に生けてみてはいかがでしゅう。
141ウンリュウヤナギの冬芽

142. 雄花
雄花も小さい。
142ウンリュウヤナギの雄花

143. 雌花
雌花も小さい。雌の樹は少ないので貴重な映像だ。雄雌の区別があることを知らないで生けているのではなかろうか。もし知っていたら、作品の意味も異なってくるのではないだろうか。関係ないかな?
143ウンリュウヤナギの雌花

144. 特徴ある葉
葉は、多少スプーン状なので、他のヤナギとは若干異なっている。葉脈もねじれている。ひねくれ者? いやいや、インパクトを与える存在?
144ウンリュウヤナギの小枝

145. 葉脈に注意
葉の中心を通る主脈をよく見ると、やはりねじれている。もしかしたら、風の強い場所が故郷だったのかもしれない。少年を乗せた龍のように空高く舞う正義の味方かもね。
145ウンリュウヤナギの葉

146. ヤナギのイメージがない
葉が密集して見えるのもねじれているからか。ねじれによって効果的な光の吸収を図っているようだ。葉に光沢がある。光を反射させて互いに光のエネルギーを分け合っているのかもしれませんね。省エネのヤナギ?
146ウンリュウヤナギの葉

147. 黒いシミを持つ葉
ヤナギの葉は、葉を落とす前はどれも汚いが、ウンリュウヤナギは黒いシミが特徴だ。老化を素直に表すので私にとっては親しみを覚える。
147ウンリュウヤナギの秋の葉

148. 晩秋のウンリュウヤナギ
まもなく葉が落ちる。龍が雲に向かって登るようだ。雲龍の意味が良くわかる優れものである。
148ウンリュウヤナギ

posted by 忍ちゃん at 08:35| Comment(1) | ヤナギ物語